千葉中央ふ頭を遊覧船でめぐる「工場夜景クルーズ」の予定でしたが、強風で遊覧船欠航のため、急遽『千葉県立美術館開館50周年記念 特別展「浅井忠、あちこちに行く−むすばれる人、つながる時代?」』見学に変更しました。
場 所:千葉県立美術館
参加者:7名
千葉県立美術館は、本会の初代理事長橋在久が立ち上げから初期の運営に携わった館であり、昭和49(1974)年の開館以来、千葉ゆかりの作家として浅井の作品収集及び調査研究を館のコンセプトとし、約200点の作品と絵葉書等約1,500件の関係資料という、日本有数の浅井忠コレクションを有しています。
『千葉県立美術館開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く−むすばれる人、つながる時代?」』は、近代洋画の先駆者として知られ、日本画や工芸、図案など多様な分野でも活躍した浅井忠(1856-1907)の日本有数のコレクションの中から350点以上の膨大な浅井忠作品・研究資料を一度に見ることができ、浅井の人物像を探るまたとない機会となりました。
千葉県立美術館 | |
開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く」 | |
浅井忠銅像 | |
場所:千葉市生涯学習センター3階 大研修室
理事会 参加者:12名
2023年度 事業報告・決算報告 承認
2024年度 事業計画・予算案 承認
第10期理事会の構成 承認
定期総会 参加者:12名
2023年度 事業報告・決算報告 承認
2024年度 事業計画・予算案 承認
第10期理事会の構成 報告
高橋理事長からの報告:東京湾海堡ファンクラブの活動報告として、東京湾第一海堡の南面の崩壊状況が著しく建造物の崩落損壊が危惧されるため、財務省関東財務局千葉財務事務所長、千葉県知事、富津市長に対して、第一海堡の現状確認と島としての保全方針について早急に関係機関で協議して保全に向けて対応いただきたいとの要望書を提出した。東京湾学会も賛同して支援するべきであるとの報告があった。
記念講演会 参加者:14名
講 師: 芝ア浩平氏(市原歴史博物館学芸員)
演 題:『 東京湾で活躍した五大力船について 』
いまだ謎の多い五大力船の実像について、市原市に残る数少ない資料をヒントに往時の活躍の様子を思い浮かべるひと時であった。
興味深いところとして、五大力船の呼称自体の研究が確定的なものがないということから始まり、五大力船の構造の詳細が不明であることなど五大力船は謎の船であることである。
数々の写真を使っての追及のさまは明快でこれからの活動に期待できるものであった。
会長挨拶 | |
戦争遺跡の保全(理事長情報提供) | |
記念講演の演題 | |
講師の芝崎浩平氏 | |
『千葉港クルーズ』と題して千葉中央ふ頭を遊覧船でめぐる予定でしたが、強風で遊覧船欠航のため、急遽『千葉みなと探訪』に変更しました。
場 所:千葉ポートタワー、人工海浜、千葉中央ふ頭、千葉県立美術館他
講 師:大里功氏(本会参与)
参加者:6名
強風のため急遽変更した『千葉みなと探訪』は、本会参与の大里功氏から千葉港の役割について解説がありました。
千葉港には、主に成田空港で利用するジェット燃料を貯蔵している石油貯蔵施設があり、約47qのパイプラインで結ばれていること。さらに日本有数のエチレンの貯蔵施設があることの重要性も指摘されました。人工海浜がちょうど干潮で、多くの家族連れが潮干狩りを楽しんでいました。最後に千葉県立美術館に立ち寄り、開館50周年記念の展示で、ZOZOと県立美術館のコレクションを鑑賞しました。
欠航のお知らせ | |
千葉ポートタワーと飛行機 | |
輸入小麦のサイロへの荷揚げ風景 | |
干潮時の人工海浜 | |
千葉県立美術館 | |
解散のあいさつ | |
場 所:千葉市生涯学習センター 研修室3
参加者:9名
講 師:實形裕介(本学会事務局長)
演 題:伊能忠敬の湾岸測量 測量日記を読む!
伊能忠敬の生涯、伊能測量の時代背景を解説し「測量日記」から深川を出発して幕張、千葉に至るまでの東京湾岸測量の様子を読み解きました。伊能忠敬の身分の話や測量の旅の手順や天候と測量の関係など興味深く、その先が聞きたくなる楽しい時間でした。
会場入口 | |
演題「伊能忠敬の湾岸測量」 | |
伊能忠敬肖像画(千葉県香取市 伊能忠敬記念館所蔵) | |
伊能大図89(国立国会図書館デジタルコレクション) |
なお、セミナー終了後に理事会を開催し次年度の年間行事の検討〈総会および記念講演の日程調整と講師人選、セミナー・探訪会の内容検討〉をおこなった。又総会と理事会を兼ねる事を確認した。さらに東京湾学会は1995年12月2日に発足しており、2025年は30周年記念の年になるため企画を持ち合うことを確認した。
場 所:千葉市生涯学習センター 研修室3
参加者:10名
【趣旨】今年は関東大震災から100年の節目の年。そこで関東大震災について東京湾岸地域を中心とした実相をさまざまな視点から考察する。
【基調報告】 小池新(本会副会長・ジャーナリスト)「報道から見た関東大震災と千葉」
関東大震災時の新聞報道のありさまと今後への提言を各新聞紙面の資料を用いて具体的な解説と今後に向けた示唆に富んだ内容であった。
【講演1】 山村恭子(館山市立博物館主任学芸員)「関東大震災と館山」
写真資料を用いて具体的な被害の様子を克明に再現した。特に被災者でありながら、被害の大きかった県内地域はもちろん県外にまで救援隊を派遣していたことには感心させられた。
【講演2】 本吉正宏(元千葉県立中央博物館研究員)「関東大震災と千葉」
千葉県内の震災の記録を中心の発表であった。特に君津市松丘尋常小学校の記録はその精細さに驚かされた。
【座談会】 コーディネーター 中村俊彦 (本会会長)
講演者の補足説明の後、これからの地震に備えるありかたに言及し、もっと多くの情報を発掘し伝承、敷衍していくべきであるとの意見が多く出た。
会長挨拶 | |
基調報告の小池新氏 | |
講演1の山村恭子氏 | |
講演2の本吉正宏氏 | |
座談会 | |
場 所:館山市立博物館 本館 企画展示室
講 師:山村恭子氏 (館山市立博物館主任学芸員)
参加者:5名
関東大震災から100年の節目の今年。本学会では、東京湾学会シンポジウムとして「 震災と東京湾 〜 関東大震災100年によせて 〜」と題し、関東大震災について東京湾岸地域を中心とした実相をさまざまな視点から考察する会を2023年11月12日(日) 13:30〜開催である。その学習の機会として今回の探訪会を開催した。
シンポジウムの講師でもある山村恭子氏(館山市立博物館主任学芸員)が手掛けた企画展であることもあり、探訪会当日はご本人から細部にわたる丁寧な解説をいただいた。震災の被害状況から人々の対応した様々な姿が文字や写真といった資料により浮き彫りになった展示で、改めて関東大震災をとらえなおす良い機会となった。
館山駅東口 | |
駅前バスのりば | |
博物館入口 | |
展示解説1(地形の変動) | |
展示解説2(救援) | |
展示解説3(震災日記) | |
展示解説4(写真:被災前→被災後→現在) | |
館山城模擬天守 | |
城山より鏡ヶ浦を望む | |
場所:千葉市生涯学習センター3階 大研修室
理事会 参加者:8名
2022年度 事業報告・決算報告 承認
2023年度 事業計画・予算案 承認
第10期理事会の構成 承認
定期総会 参加者:17名
2022年度 事業報告・決算報告 承認
2023年度 事業計画・予算案 承認
第10期理事会の構成 報告
記念講演会 参加者:17名
講 師:佐藤 毅氏(江戸川大学名誉教授)
演 題:『 東京湾と文学 』
文学と東京湾についてのオムニバス的講話と、東京湾学会の歴史を絡めた講演であった。佐藤氏の滑らかな話しぶりと含蓄のある言葉に魅了されたひと時であった。
会長挨拶 | |
講師の佐藤毅氏 | |
講演風景 | |
場 所:千葉市生涯学習センター3階 研修室3
参加者:7名
講 師:小池 新(本会副会長)
演 題:関東大震災の被害実態について
研修の概要:今年は関東大震災から100年の節目の年で、関東大震災の東京湾岸を中心とした被害実態を新聞を中心資料として解説。当時の新聞社の様子、どのように震災のニュースが発信されていたかなど社会状況も踏まえた解説で、歴史の教科書にはない関東大震災を垣間見ることができた有意義な時間であった。
講師の小池新氏 | |
船形町の被災写真 | |
研修室3より千葉市内を望む | |
場 所:千葉市生涯学習センター3階 研修室3
参加者:6名
議 題:東京湾学会シンポジウム「震災と東京湾(仮)」の日程調整と講師人選
決 定:9月シンポジウム関連企画探訪会の実施
11月のシンポジウム開催に向けての企画検討
その他:会員増加と年会費の検討
場 所:千葉市生涯学習センター3階 研修室1
参加者:8名
講 師:高橋 克(江戸川大学教授)
演 題:日本画家・歌人 平福百穂と富津
研修の概要:秋田県角館出身の日本画家、アララギ派の歌人、東京美術学校教授を務めた平福百穂と、彼が避暑に来ていた東京湾岸の富津とのかかわりについて、その避暑の様子や絵画作品、雑誌『アララギ』や短歌集に掲載された短歌を題材に解説した。
講師と演題 | |
『アララギ』と平福百穂 | |
平福百穂画「九十九谷」 | |
富津館の場所 | |
研修室から千葉市内を望む | |
場 所:千葉市生涯学習センター3階 研修室1
参加者:6名
議 題:2023年度総会及び記念講演の日程と講師人選について
11月のシンポジウム・座談会開催に向けての企画検討
決 定:総会及び記念講演7月16日(日)開催予定
場 所:豊洲運河、晴海橋梁、豊洲ドック他
講 師:藤山吉朝さん・森野辺照美さん(江東区文化観光ガイドの会)
参加者:7名
豊洲には造船産業やエネルギー基地として国の経済発展に大きく貢献した歴史があり、その歴史の中に現代的な美しい高層ビル群や水辺の景観が広がる地域である。探訪したコースは、東京メトロ有楽町線豊洲駅から豊洲運河に向かい、引き込み線の線路跡などを見て、2012年グッドデザイン賞を受賞した「豊洲キュービックガーデン」などを見ながら引返し、アーバンドックららぽーと豊洲を抜けて豊洲公園から「がすてなーに ガスの科学館」で休憩した。
その後、屋上に上がり豊洲を俯瞰し、これまでのコースやテプコ豊洲ビル、東電堀などを確認することができた。その後は東電堀などに向かい、最後は出発点に戻り解散となった。探訪地一つ一つの歴史を味わうには少ない時間であったので、次はじっくりと探訪してみたいところであった。
はじめの挨拶(中村会長) | |
ゆりかもめ豊洲駅(延伸されず!) | |
セブンイレブン1号店 | |
造船ドックの石(呉の大和ドックより) | |
臨海鉄道東京都専用線跡 | |
豊洲運河と旧深川政府倉庫跡 | |
豊洲造船ドック跡 | |
ららぽーと豊洲とIHI本社ビル | |
春海運河と晴海橋梁 | |
東電新豊洲変電所 | |
東電堀 | |
403号蒸気機関車と高輪築堤オブジェ | |
防潮堤の名残 | |
おわりの挨拶(高橋理事長) | |
場所:千葉市生涯学習センター 大研修室 参加者:15名
10:00〜 理事会(総会を兼ねる)
2021年度 事業報告・決算報告 承認
2022年度 事業計画・予算案 承認
13:30〜 記念講演会
講 師:米田耕司氏(前長崎県美術館館長・本学会会員)
演 題:「 変わる博物館・変わらぬ博物館 」
長崎県美術館の時代に即した市民の要望を取り入れた館内レストラン事業のエピソードや、千葉県立博物館のネットワーク構想の顛末にまつわるエピソード。
博物館は我々の生きざまを如何に捉え伝えていくかを常に研究することが必要であることや博物館を取り巻く市民の要望を如何に叶えるかを追求するという博物館の使命を痛感させられた有意義な時間であった。
会長挨拶 | |
演題 | |
講師紹介 | |
講師の米田耕司氏 | |
講演風景 | |
場所:千葉県市原市田淵(小湊鐵道 月崎駅)
チバニアンビジターセンター・地球磁場逆転期を示す地層(田淵の露頭)
講 師:影正一夫さん(NPO田淵チバニアンズ)
参加者:15名
地球磁場逆転期を示す地層であるチバ二アン時代GSSP(断層とポイント地点)である田淵の露頭(養老川)をメインに見学した。この日は前日までの雨のため養老川の水位が上昇しており、通常ならば川床に下りて川岸沿いに露頭前まで行けるところが、露頭前の観測デッキステージでの見学となった。出発前のチバニアンビジターセンターでの解説に始まりデッキステージでの丁寧な解説で、チバニアンの世界における重要性が十分に理解できた。前日までの雨のせいか澄んだ空気と鮮やかな緑に包まれて森林浴にも似た心からリラックスした体験もあり、有意義な時間であった。
月崎駅に集合 | |
いざチバニアンへ! | |
ビジターセンター到着 | |
はじめの挨拶( ガイドの影正一夫さん) | |
ボーリング地点での説明 | |
田淵不動滝 | |
地磁気逆転地層 | |
チバニアンの解説 | |
庚申塔 | |
炭焼きの穴 | |
帰りの列車が到着 | |
場所:六郷の渡しから川崎大師まで
参加者:5名
NPO法人かわさき歴史ガイド協会の案内で、六郷の渡しから川崎大師までの古刹や近代化遺産、地域の産業にちなんだ町の成り立ちのゆかりの地などを巡り、川崎大師境内の詳細な案内を得た有意義な探訪会であった。
はじめの挨拶(京急・港町駅) | |
六郷の渡し | |
河港水門 | |
ここがホントの「港町13番地」 | |
池言坊(池上家墓所) | |
若宮八幡宮 | |
大師河原酒合戦記念碑 | |
金山神社 | |
京急発祥の地記念碑 | |
馬頭観音堂 | |
明長寺 | |
川崎大師・大本堂 | |
海苔養殖紀功の碑 | |
道標(こうぼう大し江のみち) | |
川崎大師駅で解散(記念撮影) | |
場 所:富津公園
参加者:3名
高橋克(本学会理事長)の案内で、土屋文明曽遊の地碑、時折第一海堡を望みながら、中ノ島公園(元州砲台跡)、松林の中に点在する大砲試射場跡・観測壕などを巡った有意義な探訪会であった。
青堀駅 | |
歌人土屋文明曽遊の地碑 | |
県立富津海洋資料館跡地 | |
中の島(元洲砲台跡)入口 | |
元洲砲台 | |
展望台より第一・第二海堡を望む | |
監的塀 | |
射入窖 | |
昭和天皇御手植記念歌碑 | |
トーチカ | |
場所:千葉市生涯学習センター3階 研修室
参加者:6名
本年度はコロナウイルス感染症の流行の関係から理事会は総会も兼ね、午後13:00からおこなわれ、新年度の役員、活動目標、事業報告・事業計画・決算・予算等を承認した。
活動では、探訪会の実施についてなどの意見が交わされた。記念講演会はおこなわず後日、記念探訪会を実施する形となった。
会長挨拶、理事会 | |
研修室から千葉市内を望む | |
場所:千葉市生涯学習センター3階 大研修室
参加者:20名
午前10:00から理事会がおこなわれ、新年度の役員、活動目標、決算・予算等を承認した。活動では、富津市の第一海堡、第二海堡の現状確認と活用方法について、探訪会の実施についてなどの意見が交わされた。また、会員の増強については理事のみならず、会員相互での勧誘等を重点目標とすることを再確認した。総会は、午後1時からおこなわれ、理事会からの提案が承認された。
記念講演会は、午後2時からおこなわれ、『 海というカオスと感染症 −文化人類学の視点から−』と題して、江戸川大学名誉教授(本学会理事)の斗鬼正一氏によりおこなわれた。
外からの脅威には一丸となって対応する日本の文化の有様を、文化人類学的観点から解説し、コロナをよい契機として政治や経済など国民が一つになり様々な問題に対処していくべきではないかとの提言を込めた示唆に富んだ講演であった。
総会記念講演 | |
講師の斗鬼正一さん | |
講師:橋 克(江戸川大学教授・本会理事長)
2020年3月1日(日)実施予定であったが、新型コロナウイルス感染予防のため中止となる。
場 所:千葉ポートタワー、ポートパーク、人口海浜 ほか
参加者:12名
中村俊彦(本学会会長)の案内で、千葉のウォーターフロントにある千葉ポートタワーから東京湾と人工海浜の干潟自然を散策した。 東京湾に関する研究成果も交えての有意義な探訪会であった。
千葉みなと駅集合 | |
冒頭の解説 | |
案内図 | |
「千葉みなと」モニュメント | |
蘇鉄の開花 | |
千葉ポートタワー | |
人口海浜 | |
場所:加曽利貝塚博物館 多目的室
参加者:30名
午前10:00から理事会がおこなわれ、新年度の役員、活動目標、決算・予算等を承認した。活動では、探訪会の実施についてなどの意見が交わされた。また、会員の増強については理事のみならず、会員相互での勧誘等を重点目標とすることを再確認した。総会は、午後1時からおこなわれ、理事会からの提案が承認された。
記念講演会は、午後2時からおこなわれ、『世界の目で見た加曽利貝塚』と題して、高梨俊夫(前加曽利貝塚博物館館長)氏によりおこなわれた。加曾利貝塚の最新の調査結果や世界遺産登録に向けた構想の紹介等もあり、興味深い講演であった。
国指定特別史跡加曽利貝塚の碑(右) | |
千葉市立加曽利貝塚博物館本館 | |
総会記念講演・講師の高梨俊夫さん | |
質疑応答 | |
場所:覇王樹茶屋跡、總持寺(石原裕次郎ほか著名人の墓)、JR国道駅、鶴見川河口干潟、水神宮、正泉寺、道念稲荷神社、生麦事件発生場所、原の神明社、生麦事件碑 ほか
参加者:20名
鶴見みどころガイドの会代表の横須賀剛一氏ほかの案内で、鶴見の歴史にまつわるところを探訪した。
I見駅で冒頭の解説 | |
覇王樹茶屋跡の碑 | |
總持寺三門 | |
總持寺仏殿 | |
總持寺の桜 | |
石原裕次郎の墓(總持寺墓地) | |
JR国道駅の高架下 | |
鶴見川河口 | |
水神宮 | |
正泉寺 | |
道念稲荷神社 | |
生麦事件発生場所 | |
原の神明社 | |
生麦事件碑 | |
場 所:木更津市(真武根陣屋遺址、長楽寺、祥雲寺、貝淵陣屋跡、日枝神社 ほか)
参加者:24名
講師、實形 裕介(千葉県文書館・本学会事務局長)の案内で、請西藩ゆかりの地として、戊辰戦争で藩主自らが脱藩し、新政府軍に挑んだ請西藩の史跡をめぐりました。
真武根陣屋遺址を起点に徒歩で長楽寺、祥雲寺、貝淵陣屋跡、日枝神社などをめぐり、木更津駅までの4時間に及ぶ探訪会が終了しました。史実解説とゆかりの地巡りの楽しいひと時でした。
真武根陣屋遺址 | |
請西の日枝神社 | |
長楽寺 | |
祥雲寺 | |
貝淵陣屋跡 | |
場所:蘇我コミュニティセンター(千葉市中央区)3階・講習室
参加者:35名
理事会は、午前10時からおこなわれ、新年度の活動目標、決算・予算等を承認した。特に、会員の増強については理事のみならず、会員相互での勧誘等を重点目標とすることとなった。
定期総会は、午後1時からおこなわれ、理事会からの提案が承認された。
記念講演会は、午後2時かららおこなわれ、『 東京湾海堡の現状と課題 』と題して、東京湾海堡ファンクラブ幹事の高橋悦子氏によりおこなわれた。
明治から大正にかけて建設された東京湾の海上要塞”海堡”研究の最新の成果を述べ、第2海堡、第1海堡の現状を詳しく講演された。
中村俊彦会長の挨拶 | |
総会記念講演・講師の高橋悦子さん | |
場所:江東区中川舟番所資料館、旧中川遊歩道、亀戸浅間神社、ふれあい橋(総武線鉄橋越しのスカイツリー)、逆井浅間神社ほか
参加者:10名
中村俊彦(本学会会長)の案内で、ウォーターフロントと称される地域の一つである中川と小名木川の接点に位置する江東区中川舟番所資料館を始めに、旧中川流域の江戸の河川水運や水辺の景観を学びながら、亀戸浅間神社、逆井浅間神社などを散策した。
天候にも恵まれ、中川舟番所資料館で江戸の景観を学び、逆井の渡し跡や浅間神社探訪と、ふれあい橋からのスカイツリー遠望や現在の中川流域の景観を望みながらの探訪会であった。
東大島駅で講師挨拶 | |
江東区中川船番所資料館 | |
資料館の山下次長の説明 | |
中川船番所跡 | |
小名木川 | |
もみじ大橋 | |
暗渠となった竪川 | |
逆井の渡し跡碑 | |
逆井橋 | |
亀戸浅間神社 | |
富士塚(亀戸浅間神社) | |
笄塚の碑(亀戸浅間神社) | |
ふれあい橋 | |
ふれあい橋から見るスカイツリー | |
平井浅間神社(逆井富士塚) | |
場所:千葉県立中央博物館 講堂
参加者:65名
東京湾学会は、東京湾及びその周辺域における、人・自然文化について既存の専門分野を越えた新たな総合的学問領域をめざしつつ、学び、探求し、そして将来を展望する大きな核としての役割をになうべく、元千葉県立中央博物館館長の沼田眞先生を初代会長として発足し、20年にわたる活動を行っています。平成29年度の総会記念講演会は、「人―海と陸のかかわり」をテーマに、東京湾に関連した豊かな文化・歴史を学び、東京湾の魅力を再認識するシンポジウムを、千葉県立中央博物館と共催し、千葉県生物学会、千葉自然学校、日本自然保護協会、日本山岳会千葉支部からの後援をいただき開催されました。
・開会挨拶 東京湾学会会長 佐藤 毅(江戸川大学教授)
・基調講演「人-海と陸のかかわり-東京湾の北限サンゴは何を語る?」
大澤雅彦(元東京大学大学院新領域創成科学研究科教授・東京湾学会名誉会員)
・講演1「水土論から東京湾学への道:父高橋在久の東京湾から」
高橋 克(江戸川大学教授・東京湾学会理事長)
・講演2「自然誌科学としての五感の生態学:沼田眞先生の東京湾から」
中村俊彦(日本自然保護協会参与・東京湾学会副会長)
・ディスカッション 進行 小池 新(東京湾学会理事)
東京湾学会名誉会員大澤雅彦氏の東京湾のサンゴ礁から始まり、中村、高橋それぞれの演者により、初代会長沼田眞、初代理事長高橋在久の東京湾とのかかわりを検証し、ディスカッションも含めこれからの東京湾と東京湾学会の在り方についての意見を交わし、充実したひと時を得ました。
佐藤毅会長挨拶 | |
鎌田操館長挨拶 | |
基調講演・大澤雅彦氏 | |
講演1・高橋克氏 | |
講演2・中村俊彦氏 | |
ディスカッション進行・小池新氏 | |
場所:両国・隅田川(東京水辺ライン両国〜吾妻橋〜お台場)・お台場海浜公園
参加者:28名
晴天ではあったものの、両国では予定の便に乗れず次の便に、その待ち時間を利用し、講師の江戸川大学教授高橋 克氏の案内で、いくつかの相撲部屋の前を通り、赤穂浪士ゆかりの地と吉良邸跡、芥川龍之介ゆかりの両国小学校、回向院などをめぐり、いよいよ船上の人となりました。水ぬるむ春を実感しながら隅田川をのぼり、ちょっと早い墨堤の千本桜をお花見し、隅田川を下りお台場へ、最後は品川第三台場を平面図を見ながら往年の建物や大砲を想像しての探訪でした。江戸時代のレジャースポットから現在のレジャースポットまで、時代を超えての1日でした。
両国駅西口集合 | |
吉良邸跡 | |
芥川龍之介文学碑 | |
回向院の力塚 | |
両国発着場 | |
スカイツリーとアサヒビール本社ビル | |
隅田堤の桜並木 | |
浅草蔵前 | |
築地市場 | |
浜離宮 | |
豊洲新市場 | |
レインボーブリッジ | |
お台場(フジテレビ社屋) | |
品川第三台場 | |
台場の中ヘ | |
砲台跡 | |
台場の桜 | |
場所:神奈川県川崎市 参加者:18名
当日は天候にも恵まれ、NPO法人かわさき歴史ガイド協会のリーダー中村紀子さん他2名の方々によるガイドで3班に分かれての探訪会であった。最初のポイント教安寺では、山門前左側に建っている富士講の信者による石灯龍をはじめ江戸時代の1829(文政12)年に鋳造された梵鐘、江戸中期に庶民から生き仏様と敬われた徳本上人の「南妙法蓮華経」六字名号碑。その後、川崎宿京都側の出入り口にあたる京口土居(見附・俸鼻)跡や、旧川崎市役所の時計塔、稲毛神社の大銀杏や正岡子規の句碑、佐藤本陣跡、田中本陣跡、六郷渡しの跡など川崎の記憶をたどり、東海道かわさき宿交流館では川崎宿の歴史やエピソードなどを学んだ探訪会であった。
はじめの挨拶 | |
教安寺 | |
旧東海道(川崎宿京入口) | |
佐藤本陣跡 | |
旧川崎市役所 | |
正岡子規句碑 | |
御神木の大銀杏 | |
手洗石 | |
稲毛神社 | |
小土呂橋遺構 | |
東海道かわさき宿交流館 | |
田中本陣跡 | |
六郷の渡し跡 | |
京急港町駅で解散 | |
場所:千葉県千葉市 参加者:13名
加曾利貝塚博物館の飛田館長をはじめ、佐藤学芸員による、館内展示や屋外の住居跡群観察施設、貝層の断面観察施設などの丁寧な解説に、加曾利貝塚の重要性を実感した見学会であった。
国指定史蹟加曽利貝塚の碑 | |
加曽利貝塚博物館本館 | |
飛田正美館長の挨拶へ | |
加曽利貝塚PR大使かそりーぬ | |
佐藤洋学芸員の説明 | |
北貝塚の住居跡群観覧施設 | |
北貝塚貝層断面の観覧施設 | |
南貝塚貝層断面の観覧施設 | |
南貝塚の貝が大きい! | |
終わりの挨拶 | |
場所:千葉市生涯学習センター
千葉市生涯学習センター主催の東京湾学会講座「東京湾・その人と自然」最終回第4回が8月27日(土)に行われました。テーマは「美術からみた東京湾」で、講師は千葉県立中央博物館大多喜城分館の高橋覚氏(東京湾学会理事)。
内容は「名所絵の成立と東京湾」で、前任地の県立中央博物館大利根分館で実施した「江戸時代房総名所めぐり」の「すごろく」付きパンフレットを基におこなわれました。
江戸時代末期は、大名の参勤交代と伊勢参りなどをきっかけに、年間の旅行客が60万人に上る旅行ブームだったと説明。そのガイドブック的な意味から名所絵が生み出されたと述べました。
安房小湊、保田から鹿野山、利根川(現在の江戸川)、船橋、行徳、銚子まで、千葉県内の各地を描いた名所絵を紹介しながら、絵にはその「原典」となる地誌が存在すること、そして、多くの場合、絵師は地誌に載った「原画」を基に、現地を訪れずに書いたと説明がありました。中には、葛飾北斎の「富嶽三十六景・登戸浦」のように、「風景から考えて稲毛海岸と勘違いしたのでは?」という疑問も提示され、参加者の驚きと笑いを誘いました。
東京湾学会20周年関連事業としての講座の最終回でした。全4回を通して参加者には大変好評で、センター側からもお礼の言葉をいただきました。
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講演する高橋覚理事 | |
場所:蘇我コミュニティセンター(千葉市中央区)3階・講習室
参加者:35名
午前10時からの理事会での審議を経て、午後1時から定期総会では2015年度事業報告と決算報告、2016年度事業計画案と予算案が審議され、いずれも承認された。特に会員の増強について緊急の課題であることが共通認識され、会員個々の活動課題として取り組むことも確認されてた。
午後2時から中川和明氏(千葉県文書館)を迎え記念講演「西上総における平田国学の展開〜八剱伊勢と平田篤胤・銕胤〜」がおこなわれた。新発見の江戸の気吹舎の平田篤胤・銕胤と上総木更津の八剱八幡の宮司の八剱伊勢と交流を中心に、西上総における平田国学の浸透について研究成果や考察が披露されるなど、多くの示唆に富んだ内容であった。
会長挨拶 | |
中川講師 | |
中川講師 | |
場所:千葉市生涯学習センター
千葉市生涯学習センター主催の東京湾学会講座「東京湾・その人と自然」第3回が7月9日(土)に行われました。テーマは「歴史学から東京湾を考える」で、講師は千葉県文書館の實形裕介氏(学会事務局長)。
内容は「縁切寺・東慶寺と海を渡った女たち」で、昨年12月に学会主催で行われた探訪会の内容をバージョンアップした内容になりました。
現在の離婚率の国際比較という意表を突く導入でスタート。江戸時代から明治民法が施行されるまで、日本の離婚率は、現在高率の外国並みの高さだったという説明には、参加者から驚きの声が漏れました。前回の「文学」から共通する「江戸時代の再評価」につながる論旨でした。
その後は、東慶寺や千葉県内に残された文書資料を引用。房総半島から海を渡って縁切り寺の鎌倉・東慶寺に駆け込んだ女性たちの個別ケースを、離縁に至るプロセスの解説と併せて、独特のユーモラスな語り口で述べ、時折笑い声もあがるなごやかな雰囲気の講演になりました。全体として、時代を超えて生き生きした人間社会のありようが浮かび上がる内容でした。
参加者にも好評で、アンケートでは、回答者22人のうち「満足」「やや満足」が合わせて21人。「分かりやすかった」「講座の内容を家族や友人、地域の方に話してみたい」がいずれも18人に上りました。自由記述では、「東京湾の歴史かと思って来たが、古文書、離縁状のテーマでの歴史紹介で、大変面白く勉強になりました」などの反応がありました。
最終回第4回は8月27日(土)。テーマは「美術からみた東京湾」で、講師は高橋覚・千葉県立中央博物館大多喜城分館主任上席研究員(東京湾学会理事)です。
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講演する實形事務局長 | |
場所:千葉市生涯学習センター
千葉市生涯学習センター主催の東京湾学会講座「東京湾・その人と自然」第2回が6月18日(土)に行われました。テーマは「東京湾と文学」で、講師は学会会長の佐藤毅・江戸川大学教授。受講者は、今回から正規の30人枠になりました。
講演は、江戸幕府を開いた徳川家康が利根川の流れを変えた大工事「利根川東遷」から説き起こし、東京湾岸と外房地方が自然環境と農水産物生産で豊穣だったうえ、南総地域と北総台地も、米の藁や馬の生産などで決して貧しくなかったと強調。
万葉集や古事記、更級日記の和歌や記述を引用して、「房総半島には貧しい土地がなかった」と述べました。そこから、明暦の大火、歌舞伎の「成田屋」市川団十郎、江戸時代の三大改革、江戸しぐさ、「南総里見八犬伝」などの話題を通じて、江戸時代の日本人が物心ともに豊かであり、明治時代に日本を訪れたエドワード・モースやイザベラ・バードら外国人が、日記の記述などを通じてそのことを高く評価していたと説明しました。
最後に、明治時代の文芸運動である「パンの会」の活動などからも、日本が西欧文化を取り入れて進歩していく中で、江戸時代の価値観を再認識していたとし、「成長なき経済の時代に入っているいま、江戸時代に学ぶべきことは多い」と結論づけました。
文学のジャンルにとどまらない「時空を超えた世界観」の展開に、受講者も驚きかつ感銘を受けたようで、終了後のアンケートでも、回答者23人全員が「講師の説明が分かりやすかった」「講座の内容を家族や友人、地域の方に話してみたいと思う」と回答。22人が「講座の内容が今後の学習活動や生活に役立つと思う」と答えました。中村俊彦氏の第1回と併せ、講座は一般市民に好評といっていいと思われます。
第3回は7月9日(土)。講師は千葉県文書館の實形雄介・東京湾学会事務局長です。
講演する佐藤会長 | |
場所:千葉市生涯学習センター
千葉市生涯学習センター主催の東京湾学会講座「東京湾・その人と自然」が始まりました。同センター主催講座への参加は初めてです。
5月21日の第1回はテーマが「生物多様性と東京湾」で、講師は本学会副会長の中村俊彦・元千葉県立中央博物館前副館長。講座の受講者は、希望者から抽選で選ばれた30人でしたが、1回目は広い会場であったため、落選者から追加選抜をして51人になりました。
「寒流親潮と暖流黒潮がぶつかり、落葉樹林と常緑樹林との移行帯にある房総は、南北の動植物が出合うなどの生物多様性を有し、人間が暮らす自然環境として最高に豊かな所」との視点からスタート。豊かな里海の自然が、縄文時代から人々の豊かな生活を支えてきたことを裏付ける加曾利貝塚、東京湾越しに見る富士山の景観、浮世絵に描かれた東京湾での人々の営み、近年の埋め立て・開発のメリットでデメリット、そして、トキを千葉に呼ぶことによるイメージ再生などについて講演しました。パワーポイントによる映像画面を駆使しての約90分。専門分野の景観生態学にとどまらず、考古学から歴史学、美術史、倫理学まで、東京湾学会の主旨である「学際」的なアプローチをフルに展開したものでした。講演後の質疑活発におこなわれました。
次回第2回目は6月18日(土)に行われます。テーマは「東京湾と文学」で講師は本学会会長の佐藤毅・江戸川大学教授です。
コーディネーターの小池理事 | |
講演する中村副会長 | |
場所:千葉県富津市 参加者:21名
東京湾口に位置する富津岬周辺の江戸末期から明治にかけての海防にあたった各藩の藩士の墓や富津陣屋跡、砲台や台場などの東京湾の首都防備に関する史跡を中心に探訪した。全行程歩行歩数は15000歩を超えた。
中には、昭和25年(1950)8月に建立された浄信寺(富津市青木)の忠魂碑のように、憲政の人、尾崎行雄が最晩年に撰文したものがあり、その碑文のはじめには、「人殺志 強奪などの 罪悪も 国のためにわ 聖業とな留 幾千歳 此の迷信を 守り来し 人の群をば 国民という 迷信を 捨てざるかぎり 人類わ 跡を絶つへき 機運となりぬ」と刻まれている。敗戦後の混乱も収まらないなかでの尾崎行雄の世界平和への願いが強く感じられました。
青堀駅 | |
バスで青木へ | |
はじめの挨拶 | |
講師挨拶 | |
樋口盛秀・野間銀次郎の碑(浄信寺) | |
森要蔵の墓(浄信寺) | |
尾崎行雄撰文の忠魂碑(浄信寺) | |
小笠原氏の墓所(正珊寺) | |
会津藩士墓地(正珊寺). | |
桜(富津公民館付近) | |
織本花嬌の墓(大乗寺) | |
柳川藩士の墓(大乗寺) | |
会津藩士墓を含む無縁墓(長秀寺) | |
小笠原氏の墓所(長秀寺) | |
富津陣屋跡の碑・小河原左宮の碑・白井宣左衛門の碑 | |
場所:千葉県立中央博物館 講堂 参加者:36名
司会者による開会宣言の後、東京湾学会理事長の高橋克が「東京湾学会の20年とこれから〜東京湾に関係する民俗学的展望,海に入る祭りを例に〜」と題して、東京湾学会の20年を講座や探訪会の変遷をもとに振り返り、設立にあたって掲げた「東京湾及びその周辺域における人・自然・文化について既存の専門分野を越えた新たな学際的学問領域をめざしつつ、学び、探求し、将来を展望する大きな核としての役割を担う」という本学会の目的を見失わず更なる活動を期すとして、民俗学の視点から東京湾沿岸の民俗行事等の永続的な展望を語った。
次に、川名興理事は、生物学の立場から「温暖化と東京湾・房総の生物」について発表した。
次に、森尚登江戸川大学非常勤講師は、考古学の立場から、「縄文海進と東京湾〜市川市雷下遺跡を中心として〜」と題し、市川市雷下遺跡の最新発掘情報から縄文の東京湾を浮かび上がらせた。
次に、事務局長の實形裕介は、歴史学の見地から「縁切寺・東慶寺と海を渡った女たち」と題し、東京湾を渡った人々の姿の一端を、現代人の離婚事情とともに発表した。
次に、夏目大介会員は、経営学と、在職中の実践から「東京湾入口 に立つ君津製鐵所の意義」と題し発表した。
休憩を挟み、高橋覚理事は美術史の視点から「房総における名所絵の変遷」として、広重などの絵画について検証した。
次に、斗鬼正一理事は、文化人類学の視点から「東京湾岸という多文化社会」異文化と湾岸について触れ、東京湾の未来に向けた活性化について発表した。
シンポジウムの発表者の最後は、中村俊彦副会長による「東京湾の水土と里山里海,そして景相生態学〜世界で最も豊かな海域で育まれた生活文化とその未来を探る 〜」と題し、私たちは、地域の自然の生物多様性と生態系そして人々の文化を守り,それを地球の環境全体の保持・復元につなげていき、経済的勝利を追求する競争社会から,生物・生命・いのちの価値観を軸とする助け合いと分かち合い社会、地縁に基づく新たな協力社会(ニューコモンズ)のために都市と里山里海が互いにつながり補完し合う自立・循環のシステムづくりこそが知の集積拠点としての東京湾学が目指す方向とした。
この後、質疑応答がなされ、閉会にあたって、本学会会長の佐藤毅が、東京湾学会が未来を作る場として活動していくことを宣言して、幕を閉じた。
シンポ受付 | |
シンポ開始 | |
高橋克理事長の開会挨拶 | |
沼田眞初代会長・高橋在久初代理事長 | |
高橋克さんの講演 | |
川名興さんの講演 | |
森尚登さんの講演 | |
夏目大介さんの講演 | |
高橋覚さんの講演 | |
斗鬼正一さんの講演 | |
中村俊彦さんの講演 | |
佐藤毅会長の閉会挨拶 | |
場所:北鎌倉( 円覚寺舎利殿 建長寺仏殿、東慶寺 ほか ) 参加者:20名
房総半島から海を渡って女たちが駆け込んだ縁切寺の東慶寺と、その周辺の円覚寺、建長寺等の古刹を探訪しました。
天候にも恵まれ順調に見学できました。特に東慶寺では拝観終了時間になるまで講師の實形裕介氏(千葉県文書館)の熱い解説が続きました。
北鎌倉駅前に集合 | |
はじめの挨拶 | |
円覚寺・洪鐘へ | |
円覚寺・仏殿 | |
建長寺・西外門 | |
建長寺・仏殿 | |
東慶寺・仏殿 | |
東慶寺・用堂尼墓所 | |
東慶寺・天秀尼墓所 | |
終わりの挨拶 | |
場所:東京都江東区森下・深川・清澄 参加者:40名
深川八郎右衛門らにより慶長年間(1596〜1614)に開発された深川は、東京湾と堀や川に育てられた江戸前の華です。文芸の舞台としても「御宿かわせみ」(平岩弓枝)、「茂七の事件簿」(宮部みゆき)に見られるように、本所や深川など、堀川を舞台にしたものが多く、日本人が忘れた助け合う心や、人情の大切さを堀川の水土を基礎に教えてくれます。
この探訪会では、俳聖芭蕉の奥の細道出発まで芭蕉が暮らした深川を芭蕉の足跡や江戸の面影を求めて、小名木川川北の隅田川寄り一帯を探訪し、往時を忍びました。講師 江戸川大学教授 高橋 克。
深川神明宮の前で挨拶 | |
深川神明宮 | |
芭蕉記念館へ | |
旧新大橋跡 | |
芭蕉稲荷 | |
芭蕉庵史跡展望公園 | |
北の湖部屋の前を通過! | |
芭蕉由緒の碑(臨川寺) | |
清澄庭園 | |
仙台堀川 | |
採茶庵跡で記念撮影(佐藤会長と参加者)! | |
紀伊国屋文左衛門の碑 | |
松平定信の墓(霊巌寺) | |
深川江戸資料館 | |
干鰯場跡 | |
場所:千葉県立中央博物館講堂
午前10時から理事会、午後1時から定期総会、午後2時から岡田晃司氏(館山市立博物館)を迎え記念講演「戦国の東京湾と里見氏」がおこなわれた。午前中の理事会での審議を経て、午後の総会では2014年度事業報告と決算報告、2015年度事業計画案と予算案が審議され、いずれも承認された。また、会員各人の活動やその成果を学会誌やホームページを使って敷衍する活動にも力を入れるなどの方向性も確認されてた。その他では、学会創立20周年の記念行事を2016年におこなうことで準備を進めることが確認された。記念講演では、岡田晃司氏による里見水軍に関する研究成果や考察が披露されるなど、多くの示唆に富んだ内容であった。
記念講演の岡田晃司氏 | |
記念講演の岡田晃司氏2 | |
総会受付風景 | |
場所:木更津市巌根這松地区、金木橋、袖ケ浦市坂戸神社ほか 参加者:26名
歌川広重 冨士三十六景「上総黒戸浦」に描かれた地の探訪です。
JR内房線の巌根駅から自衛隊の駐屯地をぐるりと迂回する形で、這松地区から金木橋まで広重ゆかりの足跡を歩きました。その後、巌根駅から袖ヶ浦駅に電車で移動し、旧奈良輪宿を巡り、最終地坂戸神社を訪ねました。
広重以外に、江戸時代の様子なども垣間見ることの出来た探訪会でした。
巌根駅前に集合 | |
駅前案内板 | |
海軍航空廠の発動機防音運転場跡 | |
海軍航空廠の工場跡 | |
引き込み線跡 | |
這松集会所 | |
金木橋にて | |
森梅翁寿蔵碑 | |
天磐戸碑 | |
坂戸神社本殿 | |
正木幽谷石碑 | |
袖ヶ浦駅から望む富士山 | |
日本山岳会千葉支部主催・東京湾学会後援 場所:富山( 南房総市 )参加者:25名
富山(とみさん、標高349.5m)の山名は、古代神話に登場する「天富命(あめのとみのみこと)」に由来します。また、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」の舞台になった山としても有名です。当日は、千葉県立中央博物館の尾崎煙雄さんを講師に、富山の自然を学びながら、ハイキングを楽しみました。
内房線・岩井駅集合 | |
駅前案内板 | |
福満寺・仁王門 | |
2合目 | |
カラタチバナ(別名・百両) | |
3合目 | |
途中の説明 | |
ヤブコウジ(別名・十両) | |
台風による根返り被害 | |
富山から岩井の町を望む | |
9合目・あと少し! | |
観音堂 | |
巌谷小波詩碑 | |
富山山頂で記念撮影! | |
岩井の大蘇鉄 | |
終わりの挨拶 | |
場所:周辺の史跡 参加者:34名
葛飾北斎の浮世絵に見られる登戸浦の鳥居の神社とされる登渡神社からスタートし、登戸裏の東京湾にせり出した崖下の面影をたどり国道14号線を歩き、日本のワイン王として知られる明治の実業家神谷伝兵衛(1856〜1922)の旧神谷伝兵衛稲毛別荘、稲毛浅間神社、愛新覚羅溥傑夫妻仮寓を見学。国道14号を渡り、国登録有形文化財の千葉トヨペット本社屋、稲毛海浜公園の民間航空発祥の地碑をめぐった。街中に残る歴史探訪であった。
講師挨拶(JR千葉駅西口) | |
登渡神社 | |
国道14号を稲毛方面へ | |
途中の説明 | |
旧神谷伝兵衛稲毛別荘 | |
1階洋間 | |
2階和室 | |
海気館跡 | |
稲毛浅間神社 | |
愛新覚羅溥傑夫妻仮寓 | |
千葉トヨペット本社屋 | |
民間航空発祥の地碑 | |
−“ 房総から望む富士山の自然と文化 Part2”− 2014年6月8日(日) 開催
場所:千葉県立中央博物館 講堂 参加者:81名
当日は、午前中に学会の総会をおこない、午後は2月8日に大雪のため実施できなかった研究報告を深化させた内容の講演をおこないました。さらに、総合討論として富士山に関する情報交換や、参加者の思いを述べ合い、会場が一体となって富士山を思うひとときを満喫しました。
10:30〜12:00 東京湾学会総会 議題:2013年事業報告・決算報告・2014事業計画・予算案 ほか 全会一致で承認
13:00〜16:15 東京湾学会シンポジウム −“ 房総から望む富士山の自然と文化 Part2 ”
主催:東京湾学会 共催:千葉県立中央博物館 後援:(公財)日本山岳会千葉支部
司会 立和名 明美 (千葉県立中央博物館主任上席研究員 )
挨拶 川戸 功一 (千葉県立中央博物館館長 )
趣旨説明 佐藤 毅 ( 東京湾学会会長・江戸川大学教授 )
13:20 講演1 「房総から見た富士の姿−江戸時代の絵画資料と地誌を素材に」 高橋 覚( 千葉県立美術館普及課長 )
14:00 講演2 「信仰対象としての富士山−富士講、富士塚を中心に」 高橋 克( 江戸川大学教授 )
14:50 講演3 「富士山と房総の里海文化」 中村俊彦( 千葉県立中央博物館副館長 )
15:30 総合討論 「房総(人)にとって富士山とは?」 コーディネーター 小池 新 (東京湾学会 理事)
16:15 閉会
館長の挨拶 | |
会長の趣旨説明 | |
講演1 房総から見た富士の姿 | |
講演1 冨士三十六景 上総黒戸の浦 | |
講演2 信仰の対象としての富士山 | |
講演2 富士講の講印 | |
講演3 富士山と房総の里海文化 | |
講演3 里海文化とは | |
講演3 冨嶽三十六景 凱風快晴 | |
総合討論 | |
場所:飯香岡八幡宮ほか周辺の史跡 参加者:16名
元船橋市西図書館館長で本学会理事 綿貫啓一さんの案内で、飯香岡八幡宮の宝物館、富士塚を皮切りに、周辺の歴史に関する史跡等を巡りました。大雪の影響で足元の悪い、あいにくな状況でしたが、八幡宿の海岸線の様子や、千葉康胤親子の墓、伝小弓公方足利義明公夫妻の墓の変遷など歴史脳の人物の足跡をたどり実りある探訪会でした。
内房線八幡宿駅 | |
講師と理事長の挨拶 | |
飯香岡八幡宮 | |
宝物館を見学 | |
富士塚前で説明 | |
富士塚(飯香岡八幡宮境内) | |
吉田口から富士塚に登る! | |
8合目の食行身禄像 | |
埋め立て前の八幡町の説明(八幡公民館) | |
伝 馬加康胤の墓(無量寺境内) | |
御墓堂墓地で説明 | |
副会長終わりの挨拶 | |
場所:千葉県立中央博物館 講堂 参加者:65名
主催:東京湾学会 共催:千葉県立中央博物館
後援:(公財)日本山岳会千葉支部・(公財)日本自然保護協会
当日は、大雪となってしまい、帰宅の安全を考慮し、プログラムの変更を余儀なくされてしまいましたが、富士山が2013年6月世界文化遺産に登録されたことにちなんで「信仰の対象」や「芸術の源泉」といった富士山の普遍性と、美しくも特異な富士山の自然がもたらした豊かな文化、そしてこの富士山とかかわってきた人々の東京湾岸域でのくらしの魅力と価値をとらえようとしたシンポジウムでした。
プログラムは午前中に基調講演2題をおこない、午後は帰宅に心配のない方々が参加して、研究報告3題のダイジェスト報告と、発表者を交えて「房総(人)にとっての富士山とは?」の情報交換の時間となりました。以下に基調講演の概要と研究報告の表題を示します。
▲基調講演1 「 富士と波の転生−波の伊八と葛飾北斎 」 齊藤泰嘉( 筑波大学教授 )
波の伊八、葛飾北斎、ゴッホ、クローデル、ピカソなどの作品を紹介し、房総の里山里海から生まれた波の伊八の彫り物が、江戸や巴里へと旅しながら生まれ変わる不思議さと生命力について考えます。
▲基調講演2 「 文学と富士 山」 佐藤 毅( 江戸川大学教授 )
人は見上げる山に多くの思いを寄せました。富士は古代の万葉・竹取から現代に至るまで語られ、また歌われ続けて来ました。ひとつの精神的ランドマークとして存在し続けている富士を文学的に考察します。
吹雪の千葉県立中央博物館 | |
基調講演1 | |
葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」 | |
行元寺の欄間彫刻「波に宝珠」 | |
基調講演2 |
場所:吉良邸跡、赤穂浪士休息の碑、永代橋、堀部安兵衛武庸之碑、泉岳寺 他 参加者:23名
午前10時にJR両国駅西口改札前集合し、本所(両国)の吉良邸跡から新橋までは昼食をはさんで赤穂浪士関係以外の史跡なども廻りました。当日は天気も良く、昼食は聖路加ガーデンで隅田川を眺め季節を感じながらのひとときでした。新橋からは第一京浜をひたすら泉岳寺に向かい午後3時15分頃に泉岳寺に到着しました。全行程約13qを踏破し、泉岳寺見の赤穂浪士たちの墓をめぐるなどして学後午後4時30頃に5時間余りの探訪会を終了しました。 当時、赤穂浪士たちはこの行程を2時間あまりで踏破したと言われていますが、実際に歩いてみて討ち入り後の体力を考えると相当強靭な人々であったことが推察されます。また、かつての赤穂藩江戸藩邸跡が、幕末・明治に新しい知識や技術の発信地になっていることも興味深いことでした。
両国駅前で講師の挨拶 | |
芥川龍之介文学碑 | |
吉良邸に討ち入り | |
みしるし洗いの井戸 | |
赤穂浪士休息の地(両国広小路) | |
芭蕉稲荷 | |
赤穂浪士休息の地(ちくま味噌前) | |
永代橋を渡る | |
堀部安兵衛武庸之碑 | |
鐵砲洲稲荷 | |
富士塚(鐵砲洲稲荷境内) | |
浅野内匠頭邸跡 | |
築地本願寺 | |
新橋停車場跡 | |
泉岳寺山門 | |
大石内蔵助銅像 | |
浅野内匠頭の墓 | |
赤穂浪士墓所で説明 | |
大石内蔵助の墓 | |
堀部安兵衛の墓 |
場所:浦賀造船ドック、西叶神社、浦賀番所跡、東叶神社、東林寺、専福寺、東耀稲荷 他 参加者:27名
黒船来航160年を迎える港町・浦賀の東西を渡し船で渡り史跡を中心に見学しました。 講師の山本 詔一さん(横須賀開国史研究会会長)は、浦賀在住のためエピソードが豊富で細かな見どころの紹介や単なる史跡探訪よりも笑いが絶えず和んだ探訪会でした。、 予定よりも1時間近く超過しましたが、だれも気にならないくらいの内容の濃い時間を過ごせました。
京急浦賀駅 | |
講師と理事長の挨拶 | |
大衆帰本塚 | |
浦賀ドック | |
房州石 | |
浦賀文化センター | |
叶神社(西叶神社) | |
後藤利兵衛の彫刻 | |
江戸屋半五郎奉納の手洗石 | |
愛宕山公園入口 | |
防火帯の広小路 | |
船番所跡と仕置場跡 | |
陸軍桟橋付近 | |
徳田屋跡 | |
東叶神社 | |
明神山台場跡 | |
教会跡 | |
東林寺 | |
専福寺の寿女の碑 | |
東耀稲荷の瓦の菊紋とエビス | |
八雲神社 | |
場所: 千葉市生涯学習センター 3階大研修室 参加者:28名
午後1時〜 総 会 議題:2012年事業報告・決算報告・2013事業計画・予算案 ほか
全会一致で承認
午後2時〜 記念講演
講 師 : 佐藤 毅 (東京湾学会会長・江戸川大学教授) 演 題: 『 江戸湾から東京湾への文化的変質 』
講演する佐藤毅さん | |
記念講演の風景 |
場所: 東京駅丸の内南口 丸の内 皇居外苑 桜田門 霞が関 他 参加者:15名
本学会事務局長の實形裕介さんの案内で、江戸時代の大名小路にあたる道筋や、皇居前広場を坂下門から二重橋を見ながら桜田門に抜けて官庁街を通り日比谷公園から南町奉行所跡までをめぐり、江戸時代の大名屋敷の壮大さを想像したり、明治維新後の激しい変遷を実感できた探訪会でした。
東京駅丸の内北口にある原首相遭難のプレート | |
復原された東京駅 | |
大手町駅から皇居前広場へ | |
二重橋前での解説 | |
警視庁前 | |
日比谷公園内「首賭けイチョウ」 | |
日比谷公園内井戸枠 | |
南町奉行所跡から発見された穴蔵 | |
場所:記念艦三笠 どぶ板通り ヴェルニー公園 他 参加者:26名
山本詔一さん( 横須賀開国史研究会会長 )の横須賀の発展史やそれにまつわる逸話を交えたわかりやすく軽妙なご案内で、横須賀の地をめぐった。まだまだ、まわりきれない部分も多く、再度の探訪会開催が待たれる。
理事長挨拶と講師紹介 | |
三笠商店街途中の豊川稲荷入口 | |
記念艦三笠に乗り込む | |
三笠で説明を聞く | |
三笠艦橋より東京湾を望む | |
三笠主砲と艦橋 | |
三笠の前で説明 | |
横須賀軍港の説明 | |
自衛隊の潜水艦と米国艦船 | |
小栗忠順銅像前で説明 | |
自衛隊のイージス艦 | |
横須賀軍港おわりの説明 | |
場所:千葉県富津市の造海城跡、竹ヶ岡陣屋跡、竹ヶ岡台場跡 他 参加者:32名
高梨 正さんの案内で造海城跡や竹ヶ岡陣屋跡・台場跡など周辺の史跡を見学した。造海城跡は、山城であり、近年ようやく整備され始めたため峻険な部分などもあり、攻めづらかったことを想像させるに十分であった。
竹岡駅高架橋から海を望む | |
津浜海岸の砲台跡 | |
海岸の砲台跡前で説明 | |
太子堂前で説明 | |
水戸光圀が歩いた峠道 | |
造海城大手口跡 | |
造海城に入城! | |
造海城跡で説明 | |
造海城跡から竹岡の町を望 | |
造海城の曲輪跡 | |
造海城貯水池 | |
見張番所跡 | |
造海城の手掘り跡 | |
場所:日本橋川・神田川・隅田川 参加者:26名
高橋克理事長の案内で、起点終点になる日本橋で水上バス「カワセミ」に乗り、日本橋川の上流に向かい、神田川と合流後、隅田川に下り、再び日本橋川に入り、日本橋にもどる日本橋川・神田川・隅田川を周遊しました。江戸の面影や現在の東京を船上から眺め、新たな支店が得られた探訪会でした。
冒頭あいさつ | |
船内 | |
後方デッキ | |
終わり解説 | |
場所:千葉市生涯学習センター 参加者:26名
講師 成田篤彦さん
木更津市の市史『図説木更津のあゆみ』の調査を通して得た、木更津市の淡水動物の実態と今後の保護活動への課題などを総合的な視点からの講演でした。
場所:千葉市生涯学習センター 参加者:参加者26名
利根川文化研究会からは、「昭和初期の木更津築港と海面埋立」と題して池田宏樹さんの講演、東京湾学会からは、「縁切寺・東慶寺と海を渡った女たち 〜江戸の離婚を読み直す!〜」と題して實形裕介さんが講演し、互いの会の交流の必然性を実感した興味つきない合同例会であった。
講演する實形さん | |
講演する池田さん | |
参加者28名
東日本大震災(平成23年(2011)3月11日14時46分)の概要とその千葉県での被災地である千葉県旭市飯岡の被害状況等の報告から始まり、元禄地震(元禄16年(1703)11月23日子の刻〜丑の刻)の供養碑に見る津波被害状況を中心に、関東大震災(大正12年(1923)9月1日11:58)千葉県東方沖地震(昭和62年(1987)12月17日午前11時08分)をも含む多くの地震や津波に関する供養碑、古文書などの史料を紹介。さらに科学的なデータをもとに地震発生のメカニズムや津波のメカニズムから、今後の地震・津波への備えについての心構えや地震の心得10ヶ条といった示唆に富んだセミナーでした。
地震の心得10か条
@まず我が身の安全を図る
Aすばやく火の始末
B火が出たらまず消火
Cあわてて戸外へ飛び出さない
D狭い路地、塀ぎわ、崖や川べりに近寄らない
E山崩れ、崖崩れ、津波、浸水に注意
F避難は徒歩で、持ち物は最小限に
G協力しあって応急救護
H正しい情報をつかみ、デマに惑わされない
I秩序を守り、衛生に注意
セミナー風景 | |
講演する古山豊さん | |
津波供養1 | |
津波供養2 | |
津波供養3 | |
参加者20名
本学会事務局長の實形裕介さんの案内で、東京芝増上寺界隈を探訪しました。 探訪コースは、芝大門→ペルリ提督像→万延元年遣米使節記念碑→芝丸山古墳→伊能忠敬測地遺功表→芝東照宮→台徳院殿霊廟惣門→三解脱門→鐘楼堂(梵鐘) →大殿(本堂) →安国殿→徳川将軍家墓所→熊野神社→め組供養碑→有章院殿霊廟二天門→御成門→浅岡飯炊きの井→芝大神宮でした。各所で適切かつユーモアに富んだ解説が繰り広げられました。
最期に「身近な地域の歴史を知ることは、とても重要です。地域の歴史と文化はしっかり受け継ぎ、次の世代に伝えていかねばなりません。現在を生きる私たちは、過去の歴史を学びながら、未来への展望を考えていく使命があります。皆さんが意識しようと、意識しまいと、皆さん自身の未来も、これまで積み重ねられてきた歴史の上にしか築くことができません。そのため探訪会に参加して、ちょっとした小旅行を満喫し「あー楽しかった!」で終わってはダメです。今度は皆さんがご自分でじっくりおさらいの探訪をお勧めします。」との言葉は探訪会の真意に触れた思いで印象的でした。
世界貿易センタービル前で | |
丸山貝塚 | |
丸山古墳を登る | |
伊能忠敬測地遺功表 | |
芝東照宮 | |
港区芝公園 | |
台徳院殿霊廟惣門 | |
増上寺大殿 | |
徳川秀忠とお江の墓 | |
皇女和宮の墓(菊の紋あり) | |
有章院殿霊廟二天門 | |
芝大神宮 | |
結婚式に遭遇! | |
参加者21名
江戸川大学の高橋克さんの案内で、千葉県富津市の岩瀬海岸を神馬が走り「馬だし」神事と、神輿が海に繰り込む勇壮な「お浜降り」神事を見学しました。これらは、富津市西大和田の吾妻神社の祭礼の神事です。この祭礼は、日本武尊の東征の際に相模の国から上総の国に走水の海を渡ろうとしたところ、海が荒れ渡れない日々が続いたため、弟橘姫が入水し、荒れた海を鎮め、日本武尊一行は無事走水の海を渡ることが出来たのでした。その後日談として、弟橘姫の遺品が東京湾の各浜に流れ着いた事に由来する祭のひとつです。
岩瀬海岸 | |
馬だし | |
馬だし | |
神輿とオブリ | |
神輿の浜入り | |
神輿の浜入り | |
参加者30名
千葉県立中央博物館・生物多様性センターの中村俊彦さんを講師に「東京湾岸の明治期の村と里海のサスティナビリティー」と題し、人と自然が共生する「里海(さとうみ)」と豊かで多様かつ持続可能な生態系について学際的・総合的な視点からの講演でした。
講演する中村俊彦さん |
参加者22名
晴天ながら寒風の強い中、NHK総合「ブラタモリ」でガイドした高木知己(千代田区立四番町歴史民俗資料館)さんの案内で、ガイドブックでは聞けないような深い内容などもあり、東京駅から丸の内界隈の三菱一号館などの歴史的建造物にはじまり、二重橋、坂下門、大手門を経由し、江戸城の本丸跡や天守台などを興味深く巡りました。お花見もかねて東京駅から和田倉門、大手門を経由し、江戸城の本丸跡や大奥跡天守台などを巡りました。
案内風景:高木知己講師 | |
三菱一番館 | |
楠正成像前での解説 | |
皇居二重橋 | |
御堀端での解説風景 | |
被災した大手門の漆喰壁 | |
天守台での解説 | |
参加者52名(講師4名含む)
講師を木更津みち案内人協会の伊藤尚宏ほか3名の方々に御願いし、切られ与三郎の墓、こうもり安の墓、東岸寺一茶句碑、北河岸跡、八剱八幡神社他湊町木更津の歴史や風景を満喫した。
参加者15名
江戸四宿と言われた品川宿を、本学会理事長の高橋克の案内で探訪しました。 沢庵禅師と将軍家光の問答の場所と伝えられる問答河岸跡を振り出しにかつての東京湾の豊かさを象徴する鯨の回遊を物語る、将軍の見たと言われる鯨の骨を埋葬した鯨塚のある利田神社や陣屋跡、寄木神社、荏原神社、品川神社などを探訪しました。特に寄木神社では、江戸時代の鏝絵の名人、伊豆の長八の作品を見ることが出来、有意義な時間を持つことが出来ました。
問答河岸跡にて | |
鯨塚 | |
品川宿本陣跡にて | |
寄木神社 | |
寄木神社本殿扉の鏝絵「天照大神と天鈿女命」 | |
寄木神社本殿扉の鏝絵「猿田彦命」 | |
寄木神社江戸漁業根元の碑 | |
荏原神社 | |
品川神社にて | |
参加者25名
千葉市中央区弁天の千葉市生涯学習センターの3階大研修室で 東京湾学会の定期総会ならびに記念講演 がおこなわれました。 定期総会では、2009年度の行事報告や会計報告がおこなわれ、全会一致で承認されました。さらに、2010年度の事業計画や予算についても審議の結果全会一致で承認されました。 そのあとの記念講演会では、富津市文化財審議委員の高梨正氏による「鋸山をめぐる人々」の講演があり、房州石の生産と石のまち・金谷の歴史や、房州石をきっかけにした地域興しの現状など様々な資料を基に有意義な時間を持つことが出来ました。
記念講演会講師高梨正氏 | |
東京湾学会総会風景 | |