東京湾学会会長として


東京湾学会会長 佐藤 毅

 日本は四方を海に囲まれており、経済・文化の根源を形成する情報は常に海上を渡ってもたらされてきました。そしてその情報の入り口は港として栄え、やがて経済・文化の中枢部分を形成するに至りました。
 東京湾はそれ自体でも富裕な環境を持ちながら、歴史的にも国際化への道筋の中核を担ってきたのです。固有の経済及び文化は外国との交流によって活性化するという論理を借りれば、過去の偉人は常にその視点に立った存在であったということにもなります。
 徳川250年の鎖国政策は爛熟の到達点でもあり、また限界点でもありました。その開放が明治維新であると考えるならば、間違いなくこの東京湾こそがこれからの日本の行く末のヒントを隠す無尽蔵の宝庫であります。
 歴史、民俗、信仰、文学、生態、産業、あるいは生活習慣や食生活に至るまでその時代時代に多くのランドマークが形成されてきました。それらのランドマークもしくはランドスケープを発見発掘すること、またその意味を模索探求することは、私たち現代人の責務であり、また大いなる楽しみでもあると考えます。恐らくその切り口は多岐に亘り研究者の視点からもまた生活者の視点からも示唆深い報告がこれからも為されると信じております。結論は急ぎますまい。多くの発見と忘れ去られようとしている思い、そして多くのヒントの提示によってこの東京湾学会は成り立っていることを確認し、そして発信して行きたいと考えております。


東京湾学会会長 佐藤 毅

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